こんにちは、丸山悟です。
僕は、本日をもちましてecouterを卒業致します。
それで、卒業するにあたって、思った事があります。
それは、
「僕ら美容師は、お客さまに育ててもらって、一人前の美容師になる」
という事です。
美容師は、美容学校を卒業して、お店に就職します。
初めは、何も出来ないので、掃除から始まり、受付、ご案内、夜は先輩の頭を借りてシャンプーを必死に練習して、やっとお客さまに入れます。
その時に、明らかに先輩より技術的には劣るし、お客さまとコミュニケーションも取れません。
だけど、「絶対気持ちの良いシャンプーをしよう」と気持ちの面で負けないと必死になります。
そうするとお客さまから次第に
「あなたのシャンプー気持ち良かったわ」
「シャンプー上手くなったね」
と言われます。そうすると自信を持ち始めて、技術もモチベーションも上がっていきます。
もちろん、良い事ばかりではありません。
「あなたにシャンプーしてほしくない」
「あの子に入ってほしくない」
と言われた事もあります。
その言葉にショックをうけます。
でも、そう仰って頂けたから、少し技術が出来始めると出てくる「馴れ」という甘え、お客さまとの距離感、美容師としてお金を頂く、喜んでもらう事の難しさ、もっと上手くならなきゃというモチベーション、「どうすれば喜んでもらえるのか?コミュニケーションを取れるのか?」という思考と態度、ショックをうけるという自分本位な考えを改めるきっかけになります。
そうやってお客さまに育ててもらえたから一美容師として形成されていくんだと今、すごく思います。
その全てがあって美容師であり、髪を切れるだけでは美容師では無いんだともつくづく思います。
だからこそ、僕を育てて頂いたたくさんのお客さまにお別れの挨拶が出来なかったのが唯一の心残りです。
この場を借りて御礼を言わせてください。
「僕を育てて下さってありがとうございました」
本当は、一人一人にお会いして、伝えたい思いがあります。
それぐらい、ecouterにいらっしゃったお客さまは、素敵な方ばかりでした。
またどこかで、僕を見かけたら、見守って下さい。
頑張ります。
お世話になりました、ありがとうございました。